カニといえば高級食材の代名詞的な存在であり、なかなか気軽に食べられません。
そんな時に選択肢に入ってくるのが「訳ありカニ」ではないでしょうか?
通常よりも安い価格でカニを楽しめるので、狙っている方は数多くいらっしゃるはず。
一方で、「訳ありカニって本当に大丈夫なの?」と不安に感じる部分もありますよね。
そこで、この記事では「訳ありカニが安い理由」と「失敗しない訳ありカニの購入方法」について踏み込んで解説します。
お得にカニを買って楽しみたいという方には必見の内容なので、最後まで目を通してみてください。
訳ありカニを上手に買ってお得にカニを楽しもう
冒頭でもお伝えしたように、カニは高級食材と呼ぶにふさわしい食品であり、なかなか手が出せません。
だからこそ「訳ありカニ」が気になっている人がいるはずです。
賢い人は「訳あり品」で得をしている
ここでひとつハッキリさせておきたいことは、食材における訳あり品とは、必ずしもネガティブな意味を持つものとは限らないこと。
「訳あり」とは食材でよくある、何らかの事情があって市場価格よりも安い値段で購入できる特別な商品のことですが、この「何らかの事情」が自分のニーズとマッチしているものであれば「お買い得」ともいえます。
事実として、賢い人は訳あり品を上手に活用して、普通の人よりも得をしています。
おせんべい、カステラがいい例
分かりやすい例でいえば、
- おせんべい
- カステラ
- ロールケーキ
これらが訳あり品のいい例です。
「B級品」などと呼ばれることもありますが、おせんべいなら「不揃い」が、カステラやロールケーキなら「切れ端」が、それぞれ訳あり品として販売されています。
モノにもよりますが「同じボリュームで半額程度で購入できる」なんてことも珍しくないので、知っているか知っていないかで大きな差が生じてしまう好例です。
訳ありのカニのおすすめ度は「場合による」
まずは食材における訳あり品について説明してきましたが、以上のようなことはカニでもおおよそ同じことがいえます。
訳あり品を活用することで、お手頃価格で高級食材のカニを楽しめるので、積極的に活用していくべきでしょう。
しかし一方で、カニはおせんべいやカステラ、ロールケーキとは異なる「生鮮食材」でもありますから、一概に「訳あり品がおすすめ」ともいえないのが難しいところでもあります。
訳ありの理由を正確に知っておこう
『どうして一概にカニは訳あり品がおすすめといえないのか?』というと、「訳ありの理由によるから」です。
カニは高級食材であるがゆえ、実にさまざまな「うまい話」が転がっているものです。
しかし、このうまい話をそのまま信じ込んで、いざ蓋を開けてみれば「おいしくなかった」という事例は頻繁に起きています。
ゆえに、カニの訳あり品は確かに消費者からすれば魅力的ですが、「知っておかなければいけない訳ありの理由」も存在しています。
訳ありカニの理由って何なのか?お得にカニを買う方法を徹底解説!
ここからは、「訳ありカニの理由」について徹底的に解説していきます。
- 低品質だから
- 外観が悪いから
- 加工する際にどうしても出てしまう部位だから
どれも見逃せないものなので、順番に確認していきましょう。
前提:訳あり理由の記載がないカニは購入NG
まず読者の皆様に気をつけていただきたいのは、仮に市場価格よりもカニが大幅に安く売られていた場合、「訳ありの理由が記載されていない商品」は購入しないでください。
この記事でも何度もお話ししている通り、カニは高級食材の代名詞ともいえるものであり、何か理由がない限りは安売りされることはありません。
したがって、理由もなく安く商品化されているということは、裏に「相応の理由」が隠れていると考えるべきです。
どれだけ商品写真や説明文が魅力的だとしても、いわゆる「格安」の場合は真っ先に「安い理由」を探し出す心構えが大切です。
1:低品質だから
まずは単に「低品質だから」という点があげられます。
理由が記載されず「格安」であることが一般的
この低品質だからという理由であたかもバーゲンセールのようにカニを販売している場合は、総じて「理由を記載せず格安」で販売されていることが一般的です。
その理由は単純で、「正直に話したら売れないカニだから」であり、仮に市場価格よりも圧倒的に安い金額で販売されていたとしても、低品質なものだったら買いたい人はいません。
これを業者側も理解しているからこそ、
- 今回だけの特別サービス
- 他店では真似できない圧倒的低価格
- 買わなきゃ損
このような甘い売り文句で消費者を惑わしている業者が多いです。
シンプルに「おいしくない」ので買う意味がない
『たとえ低品質だとしてもカニはカニなんだし、格安で手に入るならお買い得なんじゃないの?』
と思われる方もいるかもしれません。
結論からいえば、どれだけ安い金額で手に入るとしても、「低品質」が理由のカニには手を出すべきではありません。
そもそも、低品質なカニとは以下のようなカニを指すことが一般的です。
- 保管期間が長く水分が抜けたカニ
- 身が痩せていて中身がスカスカなカニ
- 漁獲時期が適切でないカニ
これらのカニは、シンプルに「おいしくない」です。
2:外観が悪いから
続いて取りあげる訳ありカニの理由は、「外観が悪いから」というものです。
カニは高級食材の代名詞的存在であり、だからこそ「特別感」が感じられる貴重な食材でもあります。
例えば、年末年始の親族が集まる時期に、テーブルの中央にタラバガニの姿がそのままドカンと置いてあったらどう感じるでしょうか?
『今年の年末年始は何かが違う』と全員が感じることは間違いなく、このような「雰囲気を変える力」を持っているのが、まさにカニという食材なのです。
だからこそ、カニは「美しさ」をも求められてしまう食材です。
外観が悪いと、商品価値が著しく損なわれてしまいます。
こういった理由で外観が悪いカニは「訳ありカニ」として販売されます。
脚折れ・不揃いが代表的
では、この外観が悪いからという理由で訳ありカニとして商品化されるカニは、具体的にどのような外観上の問題を抱えているのでしょうか?
代表的なものとして、以下のふたつがあげられます。
- 脚折れ
- 脚が折れてしまっているカニ
- 不揃い
- 脚の長さがバラバラなカニ
どちらも著しく外観を損なうため、商品価値は正規品の足元にも及びません。
それくらいカニは外観、雰囲気が大事にされる食材であることの裏返しです。
まず、前者の「脚折れ」についてですが、こちらは何らかの理由で脚が折れてしまっているカニを指します。
続いて後者の「不揃い」ですが、こちらはいわゆる「個体差」です。
私たち人間にも身長の高い低い、脚の長い短いがあるように、カニにも当然個体差が存在しています。
味に問題はないので狙い目
以上のような理由で、「外観が悪い」というカニが訳あり品として安く購入できますが、これらのカニはズバリ「買い」なのでしょうか?それとも購入を見送るべきなのでしょうか?
結論からいえば、外観上の問題を抱えているカニに関しては、間違いなく「買い」です。
外観が悪いということは、逆にいえば外観が悪いだけなので、中身については一切問題を抱えていません。
普通のカニと同様においしくいただけますから、積極的に手に取ってほしい訳ありカニです。
一方で、先述したようなお祝い事の際の「高級食材枠」としてカニをお求めならば、外観が悪い点は致命的になりかねないので、おすすめできません。
お祝い事の場で出す食材としてのカニをお求めならば、訳あり品ではなく普通のものを購入すべきです。
3:加工する際にどうしても出てしまう部位だから
続いて取りあげる訳あり品が、「加工する際にどうしても出てしまう部位だから」というもので、いわゆる「ロールケーキの切れ端」のようなものですね。
カニの商品には「切り身」など、カニの身を加工してから商品化するものもあり、この加工の際に出てしまう余剰部位を「まとめ売り」という形で販売しています。
味に全く問題はないので積極的な購入を
では、このような訳ありカニを購入すべきかどうかについてですが、これももちろん「買い」です。
ロールケーキの切れ端で考えてもらえれば分かりますが、切れ端だろうが中心部位だろうが、使っている素材や作り方は全く同一ですので、味も全くの同一です。
一般的には、このような加工の際に出る余剰部位としての訳ありカニは、細かいブロック状に切られてまとめ売りされます。
細かく刻まれてしまったカニの身にあまり価値を見出せないかもしれませんが、
- ちらし寿司のネタ
- チャーハンの具材
- 酒のつまみ
このような「普通のカニではなかなかできない使い方」も可能です。
当然、味や品質については普通のカニと全くの同一になるので、「お買い得」以外の何物でもありません。

まとめ
この記事では、高級食材であるカニをお得に購入できる「訳ありカニ」の裏事情について解説しました。
安いものには安いなりの理由があります。訳ありの理由が記載されていないカニには注意しましょう。